マインドフルネス、というものについて実践
「マインドフルネス瞑想」という言葉、最近よく見かけるようになりましたね!
今では書店でも、いわゆるスピリチュアルなコーナーだけではなく、ビジネス書や自己啓発のコーナーにもたくさん並べられています。
「瞑想」っていうといかにも怪しい雰囲気だし、そっち系のやばい人たちがこぞってはまり込んでるイメージが強かったと思いますが、今ではもう科学的にもその効果が認められているみたいです。
これだけ関連書籍が次から次へと出てるのを見ると頷ける気がします。
私自身も少し前からマインドフルネスには興味があって、いくつか関係する本を読みました。
中でも写真の2冊が特にわかりやすく、実際にやってみるととても簡単だったのでおすすめしたいと思います!
「マインドフルネス瞑想入門」は、タイトル通り、初心者向けの指南本です。
瞑想導入のためのCDも付いていて、最初はこれを聞きながらやると自然と瞑想に入っていけます。(この先導する声に違和感があり聞きにくいというレビューもありますが、私はむしろ落ち着いた男性の声は安心できて聞きやすいと思いました)
「世界のエリートがやっている最高の休息法」は、体の休息ではなく脳の休息を扱った本。マインドフルネスというものを主軸にして、いかに脳を休めるか、その効果はどれほどのものかといったことを、ストーリー形式にしてわかりやすく書いてくれています。
半年前くらいから少しづつやり始めて、しばらくは慣れなくてやったりやらなかったりでしたが
ここ1ヶ月くらいは毎日、朝夜10分ずつの瞑想を心掛けています。
習慣にしてしまえると、やらないと反対に体が落ち着かなくなってきます。
以下、実際にやってみて感じている効果を箇条書き!
・体の調子が良くなった(長年の肩凝りが確実に良くなった)
・朝すっきり起きられるようになった、二度寝しなくなった(もともと朝は強い方だが、更に睡眠の質が良くなった)
・仕事の突発的な事案にも落ち着いて対応できる、いつもは慌てて空回りする場面でも冷静になれるようになった
・周りをよく観察する余裕ができ、必要な時に必要なことができるようになった
・他人と会話する時に必要以上に緊張しなくなった、落ち着いて受け答えできるようになった
体の調子が良くなってきたことも、もちろん嬉しいですが
新しく始めた仕事や、元来の気質(消極的、人見知り、他人と会話する時に目が見られない典型的なコミュ障)が悩みの種だったので、改善の芽が見えてきたのは嬉しい限りです。
やり方自体は、
1.背筋を伸ばして座る
2.目を閉じ、ただ呼吸をする
3.呼吸に集中する
これだけです。
姿勢とか呼吸の仕方とか、さらにこうした方がベストっていうルールはあるみたいですが
一般的に日常で実践するならこの基本をおさえておけば十分だと思います。
そのほか、歩行瞑想や食事瞑想など、ただただ自分の今していること、体の動作に注目するという瞑想方法もあります。
根底にあるのは、「過去や未来ではなく、いまここにある自分、現在に思いを馳せる」というスタンス。
どうしようもできないことをあれこれ考えて消耗するよりは、今の自分に立ち返りましょうということ。
この考え方は、簡単なようにみえて、自然と身につけるには膨大な時間がかかると思いますが
1日のうち少しの時間だけでも、今の自分、現在のことに集中することを心がけていれば
少しづつでも変わっていくと思います。
大体の悩みって、過去か未来に関することですもんね。
それよりも、現時点で自分に何が出来るのかを考えた方が建設的。
あらゆるところで言われ尽くされてきたであろうシンプルな考えですが
体感覚で実感していくのに、このマインドフルネスはすごく効果的だろうな、と思います。
1分でも2分でも、とにかく毎日「続けて」いくことが大事!
私もこの先、1年2年と続けていきたい習慣のひとつです。
また目に見えて実感できる効果が現れしだい、その都度記事を書こうと思います。
映画「聲の形」
久々の更新になりました。
このところ、仕事を変えたおかげで自分の時間がきっちり取れるようになったので、週末はめっきり映画三昧です。
早起きして、こーんな良い天気の中を散歩なんかしちゃってから、行ってまいりました。
「聲の形」!(2回目)
原作が好きで、おおいに期待しつつ見に行ったら思っていた以上にすこぶる好みで、我慢しきれず2回目見に行ってきた次第です。
あと1~2回行ってもいいと思えるくらい素晴らしかった。ほんとうに良かった、満足も満足、大満足!
ざっとした話のあらすじとしては
「小学生の頃、興味本位でいじめちゃった耳の聞こえない同級生の女の子に、死ぬ前に謝りに行く男子高校生の話」
という感じ。
はじめ原作を読んだ頃は主人公の石田くんのことをそんなに好きになれず、(作中でゆづるちゃんが言ってたように)自分を満足させたいだけの、お前こそ「ただの自分が可愛いだけの奴」じゃねーかという気がしちゃってたんですが
映画では、そもそも石田くんは
純粋に西宮さんと話がしたかっただけであり、
でも周りはなんだか西宮さんのこと敬遠してるみたい、こんな空気感の中で友達になりにいこうとするのは思春期男子として何かが許せないし、でも関わりたい、そうだいじめちゃえ☆(気になる子はからかっちゃうの法則発揮)っていう流れが丁寧に描かれてたので
自然と石田くんに好感持てました。
親にも大金負担させるほど取り返しのつかないことして、自身が他人の悪意を受ける側に立たされることになり、以来石田くんは罪の意識に苛まれながら必死でバイトしてお金稼いで、稼ぎまくって、
親に返せる額が貯まった段階で死んで詫びようとしたけど、その前に、手元にある西宮さんのノートを返さないといけない……。
そして、実際に会いに行く。
なんというピュア。最初から最後まで結局この子、西宮さんと何がなんでもお話したかっただけの男の子じゃん! なんというピュア。
石田くんの魅力を再確認する、石田ファンになる出来。
なんとか合う口実が欲しくて、道端でパンの割引券捕まえようとする石田くんとかもう何度見ても良い。
当初、なんだか石田くんに感情移入しきれなかった頃は
高校生になって再会したあと、西宮さんがポニーテール結って普通の女の子になろうと努力しつつ石田くんに告白する場面も頭の中「???????」だったのです。
西宮さん、小学生の頃あんだけいじめられて耳に怪我負って取っ組み合いの喧嘩までしたのに、石田くんのこと好きになるタイミングどこにあったの???
って思ってました。
でもきっと、西宮さん自身、本物の悪意で自分に向かってきてる訳ではないとわかってたんだろうし
わざわざノートを返しに来てくれたこと、
小学生の頃に手話で必死に伝えていた「友達になりたい」っていうメッセージを、時間を超えて理解し、改めて伝えてくれたこと、
全部引っくるめて、漠然とでも、魅力を感じてたんだろーな。
あー。可愛い2人だなー!
音楽や効果音も素晴らしいです。
語彙が貧困で表現しきれませんが
ぐわあああああっと聴覚を持ってかれる感じ、癖になるというか。
映画館で見るべき映画だな、とも思いました。
概ね大満足すぎる出来だったのですが、
映画の出来とは別のところで……
登場人物の中で唯一、最後まで感情移入できず、ただただ気持ち悪いだけだった川井さんが残念でしたねえ。
植田ちゃんもいけ好かない女だったけど、あの子にはあの子なりの信条があって行動してたんだっていう部分には理解を示す余地はあったと思うし、あの島田くんでさえ最後の最後で石田くん助けたっていう功労で株上げたのに、川井さんだけなんか……なんかなあ……
ずるいというか姑息。
好きな男の目ばっかり気にして、自分の都合で事実捻じ曲げて喧伝して、
お前みたいなやつが千羽鶴持ってきたってただのポイント稼ぎだろって思えてならなかったね……
唯一、落下事件のあと、西宮さん抱きしめながら
「辛いことなんて誰にでもある! 自分の嫌いなところも、受け入れて生きていかなくちゃ……」って泣き叫んでたところは
自分のことかな? 省みてるのかなちゃんと? って思えなくもなかったけど
あれも横に真柴くんいたから台無しですよね……うん……っていう。
もうここまでくると作品として、川井さんにもどこか救済面あっても良かったかなーと思えてくるレベルでした。
何はともあれ見て後悔しない映画である事は間違いなし!
原作知らなくてもおすすめです。
なんかTwitter見てると公式ファンブックもすこぶる高評価らしいですねえ。欲しいなー! 探してもどこも売り切れ。悲しみ。
あと、映画見に行ったら貰えました!
一回目は漫画小冊子と、二回目はネガ(って言うの)かな?
同じ市内の映画館でもそれぞれ貰えるグッズが違うのかもしれないですね。
これは映画館はしごだ!!
そしてわたしは、書評ブログなのに平然とした顔で映画感想を挙げるのをなんとかします……。
TOO YOUNG TO DIE!
TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ
6/25公開!見てきました。
「こんな地獄なら落ちてみたいと思える地獄を描きたかった」とお話されていたクドカンさんのおっしゃる通り、死んだあとに地獄が待ってるとしても楽しみに出来るような、はちゃめちゃな地獄が描かれてました。
天国よりも遥かにこっちの方が楽しそう!
神木隆之介くん演じる大助を含む修学旅行中の高校生35名を乗せたバスが崖から転落。
大多数が天国へいく中、何故か地獄へ落とされた大助は、そこで長瀬智也演じるロックバンド「地獄図」(ヘルズ)のボーカル・キラーKに出会う。
現世に未練たらたらな大助は、再び人間として転生し、片想いのクラスメイトに再会するため修行を開始する! という物語のはじまり。
「地獄図」(ヘルズ)はじめ、様々なバンドの音楽が作中で鳴り響くので、ギターのガチャガチャした激しい音が八割を占めるくらいの勢いです。こういう音楽が好きじゃない方には苦痛な場面がちょいちょいあるかも。
それでもやっぱり、映画タイトルでもある「
TOO YOUNG TO DIE! 」は良い曲です。
地獄に一度落ちてしまったら、毎週金曜に受けられる閻魔さまのテストに合格しないと転生は叶わず、それも「人間道」へ進める可能性はごく僅か。だいたい「畜生道」で、良くて犬、最悪アブラムシ…………と思うと、人として現世で生きていられるこの瞬間が尊く思えてきます。
以降ネタバレになりますが
主人公大助が地獄落ちした理由、
作中では「小なのにトイレの水を大で流したから」「アンプの上に飲み物を置き、挙句の果てにぶつかってそれをこぼしたから」
などとされ、最終的に「おやつのバナナを喉に詰まらせて」自殺、と見なされているんですけど
(地獄では、「自殺」が最も重い罪)
鑑賞後、一緒に見てたうちの母が
「地獄落ちの理由、喉にバナナ詰まらせて苦しんでる時に運転手にぶつかったからだよね」(=そのせいで手元が狂いバスが崖から転落し大多数の生徒が命を落とす結果になった)と言っていて
作中やパンフレット等でも一言も語られていなかったので、本当のところはどうなのかな……と思っています。
深読みできるポイントが他にも隠れていそうな、クドカンワールド全開の、七転八倒ありながらもハッピーエンド、最後まで安心して笑いながら見られる、これこそエンターテインメントだな! と感じられる映画でした。
海賊とよばれた男 上下