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おひとりさま

毎日読んだ本の感想を書いています。いつかお一人様専用のカフェを作りたいという夢があるので店名の候補をタイトルにしました。

暗いところで待ち合わせ

書評
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サブカル道を行く上で避けては通れない乙一
大好きです。
ほとんど読んでます。
この作品ももちろん学生の頃に読了済なのですが、つい最近、ダヴィンチのバックナンバー眺めてたら乙一の特集があって、久々に読みたくなって手に取りました。


久々に読んでもやっぱり良かった!
あの頃の、甘酸っぱいとも違う、なんとも言えないふわふわ感、心臓がくうううっと動く感覚……。

ざっとしたあらすじは、ある殺人容疑をかけられた大石アキヒロが、視覚障害をもつミチルという女性宅に潜み隠れるという話。

アキヒロには、どうしてもその場所で見張っていなくてはならない「ある理由」があり、罪悪感を持ちつつ、ミチルとの不思議な共同生活が始まります。


このアキヒロさん、悪い人ではないんですよね。容疑者ですけど、障害をもつミチルのことを気に掛けちゃう部分がある。

棚の高いところから物を取ろうとして、バランス崩して倒れかかるミチルを支えてあげたり。
手が滑って割ってしまったコップの破片を、こっそり捨てておいてあげたり。


ストーブの火を強めたまま寝ちゃったミチルのために、そっと火力を弱めてあげたり!

この場面、作品の中で一番好きな場面なんですけど、何故か映画版ではカットされてるって聞いて未だに見るに至ってないくらい好き過ぎる場面です。ほんとすき。


学生の頃に乙一の作品に出会い、大袈裟ではなく読書の楽しみに目覚めました。
そんなサブカル仲間は、それはそれはたくさんいるはずです。

最近は作品の趣向が以前とは少し違いますけど、変わらずだいすき!