おひとりさま

毎日読んだ本の感想を書いています。

何者

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10/15公開、朝井リョウ原作「何者」実写映画、見てきました!

6人の男女が就活というものを通してぶつかったり成長したりする人間群像劇(……といってもいいのかな)

朝井リョウさん大好きで原作読んでたので公開楽しみに待ってました。というかもうキャストが良いよね。実写映画化決まった時点で見に行こうとは思ってたけどキャスト見てさらに意志が固まった。見に行かないと後悔するやつだと確信した。

現にわたしは今日一回目を見に行く前から、ちょうど一週間後にもう一回見に行く予定を立てています。

実際これは二回行く価値あると思う!

割とどの映画でも言ってることですが……。

 

 

「就活」ってものを経験したことがある人がこの映画を見たらたぶん、上映中に二、三回は顔しかめると思います。わたしはしかめた。

いたよね、学生のくせに名刺つくってせっせと配り歩いてOB訪問する子。どっか浮世離れしてて「就活とか関係ありませんオーラ」出してるけど内心めっちゃ焦ってんだろうなって奴も一定数いたし、試験の予定入れまくってダブルブッキングとかやっちゃって気づけば講義にも出られないくらいスケジュールみちみちにして本末転倒になってる人とか。

そういう「就活に振り回されてる人間たち」を一歩引いた視点から見て気取ってる傍観者系も確実にいた。今作の主人公はこのタイプです。

 

面白いくらい「就活」と「その周りにいる人間」を描き出してて、当時のことびしばし思い出しちゃってわたしはもう何度顔しかめたかわからない。

エントリーシートのくだり、名刺のくだり、あと作中でこれでもかと存在感かもしてるツイッターのくだり。

 

覚えたての言葉をつかって言ってみると、これは「承認欲求」の問題では?   と思った。

必死でエントリーシートに上手く取り繕った嘘書くのも、名刺配って顔と名前アピールするのも、ぜんぶ他人に認めて欲しいからだね……。自分でも苦しいほど覚えがあるからよくわかります。変に焦っていろいろやるけど心のどっかでは、上手くいってない他の友達の様子見て安心してるタイプだった。わたしはまだ誰にも認められてないけど、あの子もまだ誰にも拾ってもらえてない、だから大丈夫だ!  って。何が大丈夫なのかって話だけど。

 

自分で自分のことはよくわかってるつもりだけど、いろんな会社受けて受けて受けまくって落ちまくるたびに、わたしの何がだめで落ちてるんだろう?  ってわからなくなってくる。

落ち着いて自己分析して、直すとこ直して次に行くんだけど、その分析自体も他人からしたらてんで見当外れだったりして、あーもー終わりー。っていう。終わりが見えない。

 

二階堂ふみちゃんが「頑張ってる自分を実況中継してないと、もう立ってられない」と言って泣き崩れるシーンがあるんですが、気持ちがわかりすぎて目頭熱くしました。あー、わたし就活の時ツイッターやってなくて良かったーって心底思いました。いややってたのかもしれないけど覚えてない。そこまでメジャーではなかったはず。今みたいにツイッターやってたらきっと目も当てられないそれは酷い有様になってたはずだ。今も大して変わらないだろうけど。

 

何者かになりたいのはみんな一緒、認められたいと思うのは人間のもつ不変の欲求!!  そう思わないとわたし、もう立ってられない。だからブログもやるしツイッターもやるんだよ。一人か二人くらい読んでくれてあわよくば共感とかしてもらえたらもう言うことないと思うし、もうそうなったらその時点でわたしは誰かにとっての「何者」ではないですか?

 

 

かつてこんなに体よくおさまった記事があっただろうか……。