おひとりさま

毎日読んだ本の感想を書いています。

「自分を好きになろう」を読んで自分を好きになりたくなった

 突然ですけど自分のことが嫌いです。

というか、好きではない。積極的に自分に対して好き嫌いの感情がわかない。けど、好きではないことは確か。これだけはわかる。

こういうこと言うと私のことを実生活で知ってる人は「嘘でしょ?」って思うとおもう。外面は良くしてるし、割といつも笑顔で楽しそうにしてるから。

それとこれとは別だよ、というはなし。

いくら対面は良く保っていても、自分のことなんて心の底から好きにはなれないし、認められない。それが本音だ。

 

 けど、この本を読んで少しだけ考え方が変わった。

 

 自分を好きになろう うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ

 

 

東日本大震災の取材を精力的に行う中で心身のバランスを崩し、双極性障害を患って退職を余儀なくされた記者・作家の岡映里さんの著書です。

この本を読んで、双極性障害っていう病名を初めて知ったし、何より簡単に「精神疾患」とか「鬱」とかいっても種類はたくさん枝分かれしてるんだな、と実感。

今年40歳となる岡さんの、約1年半の無職生活の中で、自分にどんなことがあって、何を失って何を得て、そしてどう乗り越えて(というか、受け入れて)いまに至るのか、具体的に、実際に岡さんが試した方法や、助けとなる知恵を得た本、その全部が柔らかい文体で書かれてます。

瀧波ユカリさんの漫画もタッチが可愛くて、深刻さがなくて好きだ。良い意味で。

私自身、家庭環境で悩んだりいじめられたり、心底死にたいと思いつめた時期があるとか、そんなことはなくこれまで生きてきたんだけど

何故か自分のことは好きではなくて、そもそもそれはなんでなのかを読みながら考えていた。おそらくだけど、ざっとこの2つだとおもう。

 

⑴人間関係の構築がド下手

⑵承認欲求が病的

 

前者は言わずもがなで、小さい頃から些細なことでも苦労してきた。クラス替え席替えイベント、体育の時間の2人組作ってーとか、班で自由研究してーとか、学生生活は苦痛なことで満ちていた。

友達はいたけど気の合う子ごく数人で固まって、部活はもちろん帰宅部、誰よりも狭い世界で生きていた。

今思うと「学校」っていう空間自体が息苦しくて仕方なかった。初対面の子と話すのも苦手、先生も怖い。クラス内のヒエラルキーてっぺん層の子たちにいつからかわれるか、いつ槍玉に挙げられるか、定かじゃなくて怖くて不安でたまらなかった。

新卒で入社した会社でも似たようなもん。

早々ひとって変われない。

最初の会社にはある程度の年数いたから、辞める直前あたりはそこそこ交流も出来てたけど、それでもプライベートでご飯食べたりするような関係は作れなかったし、今となっては連絡も取り合ってない。

まあ色々と煩わしくなってこちらから遠ざけたんだけど。そういう部分も好きになれない部分。

こんなんだからもちろん恋人もいない。

後者の承認欲求については、仕事するようになってから自覚し始めた部分で

とにかく人から怒られたくない。注意されたくない指摘されたくない怒鳴られたくない。仕事早いね、早いのに丁寧ですごい、あなたに任せれば安心だね、さすがだね、って常に思われていたい認められたい。

こうやって言葉にしてみると、こういう欲求って人として普遍なものにみえるけど

私の場合は、人に怒られたくないがために自分のしたミスを受け入れられない、周りにバレないように隠蔽してなかったことにする、例えバレたとしても自分のせいじゃないと嘘をつく言い訳をする、そういう癖があって最早病気レベルなんです。

罪悪感はある。

正直に謝ってリカバリーを図る方が適切だし賢いし、何より社会人としてそうあるべき。人としても。頭ではわかる。でも逃げてしまう。怖いから。怒られたくないから。自分がこんな馬鹿みたいなミスするなんて信じたくないから。

イタズラしたことバレたくなくて親に隠して、いまに怒られるんじゃないかって隅の方でビクビクしてる子供の行動となんら変わらない。幼稚さ。それが許せない。こんな自分、許して受け入れて好きになれるわけない。そう思ってしまうんです。

自分の根源的な部分が好きになれない、常にそう思ってるときに「自分を好きになろう」をたまたま書店で見かけて、なんとなくピンとくるものがあってその場で購入。読みやすい文章なのでつまることなくすらすら読める。

読んでみておもったことは、何歳になっても変われるのかもしれない、ということ。

この本の中で岡さんは、死にたい死にたいとおもい汚い部屋の中で無気力に日々が流れるままにしていた生活の中で、まず初めにしたことは「部屋の掃除だ」と書いている。

 

まずは、10秒片付け。

床に散乱しているペットボトルをゴミ箱に入れてみる。空いたコンビニ弁当の器をゴミ袋に詰めてみる。

行動すること、体を動かすことで、心がついてくるっていうのは自己啓発本にさんざん書かれているくらい基本的なメソッドですが

シンプルだからこそ効き目があるのかも。そうおもうくらいに、岡さんの踏み出した1歩は小さすぎる1歩だったけど、そこから「変化」が始まった。

 

こんなことでいいんだ。

笑っちゃうくらい小さなことでいいんだ。

 

それから、岡さんは明るい色の服を選んで着るようにしたり、言葉遣いを変えたり、少しづつ少しづつ、人から見たら「そんなこと?」って言われちゃうようなほんとうにほんとうに小さなことから続けて、積み重ねていった。

その流れ、変わっていくプロセスを追うにつれて、

もしかしたら私にも出来るかも、と思えてくるんです。

自分のことは、決して好きになれそうもないけど

嫌いになりたくもない。好きになる努力はしたいと思うし、たぶん、好きになりたい。

 

岡さんの言う7つのスイッチには、ヨガをしろ、筋トレをしろ、というのもあって

実のところこれが、今まで三日坊主で終わっていた筋トレに再挑戦するきっかけになりました。

些細なことだけど、ほんとうに小さなことだけど、自分のことを好きになるために、筋トレ、いいかも。

何歳になったって挑戦していいし、新しいこと始めてもいいんだよね。

いつか自分の半分くらいは、好きだなって思えるようになるまで、大事に大事に読み返したい。そんな本に出会いました。