おひとりさま

毎日読んだ本の感想を書いています。

誰でもうつになる可能性がある

 

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

 

 

序盤で「はッッッッ!」となった箇所があって。
うつを治すためにはどうすればいいか、端的に書かれた一文。
自分を好きになればいい

 

やっぱりそうなのか、と。

 

この現代日本に「鬱になる可能性ゼロの人」なんていないと思っていて、だからこそ、いまは心身ともに健康である自分だって、いつどんなきっかけでトンネルに迷い込むかわからないだろ、とおもってます。

 

自衛のためというか予防のためというか(できるのかどうかは置いといて)鬱に関する書籍を読んで「こういう時が危ないんだな」「こういう考え方が危険なんだな」って方向性をひとまず掴んでおきたい。

 

そう思い、まずは読みやすい漫画から、と思って手に取った本書ですが。
自分を好きになる。
これは……、この記事でも触れたキーワードだ。

 

ohitori-y.hateblo.jp

 

 
やっぱり自分のことを好きであるか嫌いであるか、がバロメーターのひとつなのかしら。自分のことを好きな状態で鬱になるわけないもんな、よくよく考えたら。そんなに重要な概念だったとは。あらためて驚きだ。

 

 

鬱になるきっかけのひとつ 

人が鬱をはじめ精神障害を患うきっかけのひとつに(幼少期の虐待やイジメ等、明らかに他人によって害を被る場合を除き)、「仕事または学業において大成功をおさめたとき」があるそうで。

 

言葉で見るとすごく良い状況だし、成功して気持ちも乗ってるはずなのに、なんで??っておもうんですが

 

成功すると、その結果を受け取り、継続させようとがむしゃらに頑張る

周囲からの期待やプレッシャーに負けないようにとさらに頑張る

頑張り続けて

いざって時に望まれた結果が出せなかったりすると、無力感に襲われうつ発症のきっかけに。

 

という流れが実に多いということです。

 

 

 私も、一歩手前だったのかも

私自身のことを書かせてもらうと、これまでの人生を振り返ってみて、もしかしたらあれはうつ(もしくはその兆候)だったのでは?と思い当たる時期が2つあって


①大学生の頃
②入社して3年くらい経った頃

 

学生の頃、とにかく学校に行くのが嫌で、朝起きて体が動かなかったり、せっかく動いても玄関から出られない、電車に乗れないってことが年に数十回あったり
それでも私立だったんで、馬鹿みたいに学費高いし、卒業出来なかったり留年したりしたら親に合わせる顔ない、と思ってそこだけは死ぬ気でなんとかしましたが
そんな中でも、卒業論文通らなかったら全体の単位足りなくて卒業不可能、っていう状態でした。


葬儀社勤めだった頃は、入社した頃は仕事がとにかく忙しいし覚えることも膨大にあるしで、今となってはあんまり記憶ないんだけど
3年経ってある程度慣れてきた時に、食欲なかったり食べ物の味が分からなかったり本読みたいとか映画見たいとか、趣味に対する意欲が全く湧かなくなって感情が死んだみたいになりました。

どちらのケースも特に大きな成功をおさめたわけではないんですが、もっと視野を広げてみると、
「大学に受かった」「新卒で正社員採用された」
というだけでも私にとってはもの凄い成功、と言えなくもないかなと。

 


通院や服薬の経験はありませんが、今思うと片足突っ込んでたのかもな、と俯瞰できる今ならおもいます。
仕事辞めてフリーターやってる今は、やりたいことやれてるし夢もあるし上々です。

 

 

「うつ」の前に自衛する入門書

うつ寛解のためには思い切って仕事を休む、会社を辞める、自分を好きになる努力をする。

こうやって考えてると、やっぱりどれだけ表向き明るく何の問題もなさそうに見える人でも、危険性は潜んでるんだ、とおもえてならないです。

 

この「うつヌケ」は漫画なので読みやすいですし、うつをはじめとした精神障害についての正しい知識も得られるし、症状はどんなものなのかもわかりやすく書かれてるし、うつとしての入門書としてとても良いなと感じました。

 

同時に、現在うつ状態で苦しんでいる人にとっても救いのきっかけになると確信しています。