語彙力を高めたいとおもったら
最近「語彙力」をテーマに掲げた本を書店でたくさん見かけます。私自身、普段から読書は良くする方ですが(ジャンルはもんのすごく偏ってるけど)、決して語彙力が高いわけではない。仕事中でも「それはちょっとヤバイですね」とか気を抜いたら言っちゃってます。
少し前に齋藤孝さんのこの本は読ませてもらってたんですが
もう1度原点に戻るつもりでこちらを手に取りました。
できる人の語彙力が身につく本: 一目置かれる“大人の伝え方”! (知的生きかた文庫)
- 作者: 語彙力向上研究会
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2017/07/22
- メディア: 文庫
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全文目を通してみて、これは日常生活でスマートに使えそうだな、とおもった語句をすこし引用しますね。
篤実
温厚篤実、という熟語もあります。穏やかで誠実の人を評して使う言葉。目上の人を褒める時なんかに使えそうです。
仄聞
「そくぶん」と読み、噂話とか風の便りとかいった意味です。「仄聞したところによると」とかさらっと使えるとかっこいい。
忖度
最近流行ってますよね。本来は物事が上手くいくように、誰かのために配慮するという意味だそうですが、すっかり良くないイメージがついてしまいましたね。
お膝送り
飲み会や会席の場などで、席を詰めてほしい時に「お膝送りをお願いします」などと使うらしいです。
あと、間違えやすい語句もいくつも載っていました。少し引用すると
幸先が良い
「幸先が悪い」っていう言い回しは間違っているみたいです。「幸先」という言葉自体が「上手くいきそうな予感」という意味なので、幸先が悪いだと意味が通じないらしい。
普段から使っちゃってました。気をつけよう。
檄を飛ばす
「激」じゃなくて「檄」を飛ばす。
目上の人が喝を入れる、みたいな使い方がよく見られますが、本来は考えや主義主張を周りに知らしめること、という意味らしい。
敷居が高い
私には恐れ多くてとてもとても……という意味ではなく、不義理のため気まずくて行けない、っていう意味合いのようです。これも間違って使ってました。気をつけよう。
なおざり、おざなり
これも間違いやすいですよねえ。どっちがどっちだっけ?となってしまう。
なおざりはいい加減な様子を表し
おざなりはいい加減な言動を表すらしい。
無理矢理にでもイメージつけちゃうと覚えられそうですね。
これ以外にもたくさんの語句が掲載されています。大手企業の重役と接する機会の多いデキるビジネスマンしか使わなさそうな言葉がほとんどですが。語句とその本来の意味が見やすくレイアウトされているのでぱっと見ただけで勉強出来るし、文庫サイズで持ち運びやすいので手軽で良いとおもいます。
せっかく勉強しても使いどころがないと忘れちゃうけどなあ。他言語を学ぶ時と似てるかもしれない。
こういう言葉遣いとか言い回しとかが普通にしてても出てくるような人間関係を構築せよということだろうか。ハードル高い。